親鸞フォーラム第10回 | 浄土真宗|東本願寺真宗会館-公式サイト

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親鸞フォーラム第10回

親鸞フォーラム 2015年5月31日(日)
テーマ:人間×未来×仏教―私たちはどこに向かっているのか―

パネリスト
古市 憲寿氏(社会学者)
森 達也 氏(映画監督)
真城 義麿 氏(真宗大谷学園専務理事)

コーディネーター
藤原 正寿氏(大谷大学准教授)

親鸞フォーラム第10回

藤原 今回は戦後70年という節目の年に当たり、「人間×未来×仏教 -私たちはどこに向かっているのか-」というテーマを掲げさせていただきました。まさに現在、安保法制が国会で審議されている最中でありますが、私たちは今どういう時代を生き、どこに向かって生きていこうとしているのか。これは単に国の政策ということだけではなく、私たち一人ひとりが持っている価値観や立ち位置についても、合わせて確かめていく必要があるのではないかと思います。今生きている私たちの時代、私たちが置かれている現状を、どのように見ていくのか。まずは、それぞれのお立場から、お話しいただきたいと思います。

 

古市 ちょうど今、少子化や育児についての本を書いています。私自身に子どもがいるわけではないのですが、それでもなぜ書いているのかというと、今の日本の状態があまりにも異常だと思ったからです。例えば、子どもを保育園に入れられない、待機児童の問題があります。これは冷静に考えたら、すごくおかしなことです。国の発表だけで、待機児童は現在4万人から5万人ぐらいです。これに潜在的な待機児童、つまり保育園があれば働けるのになと思っている人を含めると、100万人から300万人ぐらいになると言われています。でもご存じの通り、日本は人口が減っていて労働力が不足しています。しかも少子化です。だから子どもを産んでくれて、少子化解消にも貢献し、かつ労働力不足も解消してくれる人たちが、逆に罰ゲームのように保育園探しに翻弄されている状態は、すごくおかしいと思っていて、そういうことを指摘 …

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