仏教学入門講座

 

仏教学入門講座

開催趣旨

高度経済成長を遂げた日本は、科学技術の発達とあいまって、豊かさと便利さを手に入れました。しかし、経済的な効果や効率、また利便性や均一性を求める方向性は、それまで人間を支えてきた家族のつながりや地域コミュニティーを壊し、あるいは教育の現場での荒廃をもたらしたのではないでしょうか。

現代は、格差社会となり、生活の現場では、失業者の増加、自殺者の急増、高齢者の孤独死、家族間での殺人など、多くの問題を抱えています。そのことは同時に、本当の豊かさとは何か、生きるということにはそもそもどんな根本的な問題があるのかということを、私たち一人一人に問いかけています。

そういう状況を反映して、今日、宗教に大きな関心を寄せる人たちも多いように思われます。しかし、さまざまな宗教が乱立し、中にはカルト教団のように社会問題を引き起こしているものもあります。そのため宗教といえば警戒される雰囲気もありますが、逆にそういう状況であるからこそ、本来の仏教はどういうものなのかという関心を強く持つ方も増えてきているようです。

しかしながら、現在の情報化社会ではさまざまな情報が氾濫しているため、何が本当に正しいのかを判断することが非常に難しい状況にあり、一般的に常識と思われている言葉が、実は本来の意味とは大きく違って使われていることも多く見られます。また、仏教について正しい理解を深めたいと思っても、なかなか学ぶ場を求めることは容易ではありません。

そこで、

①  仏教の思想とその歴史的経緯を学び、仏教への認識を高めていただく。
②  仏教学を根本から学びたいという方の要望に応える。
③  仏教に関心があっても、なかなか学ぶことができない方に、学びの場を提供する。

以上のことを目的として、広く市民に開かれた仏教学の入門講座を開設いたします。

  仏教の根本思想とはどのようなものか。仏教はどのように継承発展されてきたのか。この講座では、これらを中心にカリキュラムを組んで系統的に学習を進め、仏教について学んでいきます。

講師 宮下晴輝(大谷大学名誉教授)
会場

Learning Square新橋【JR新橋駅烏森口徒歩2分】→地図
( 東京都港区新橋4-21-3 新橋東急ビル4,5,6階)

◆アクセス
JR「新橋駅」烏森口 徒歩2分
都営浅草線「新橋駅」A1出口 徒歩2分
東京メトロ銀座線「新橋駅」4番出口 徒歩3分

参加費 6,000円 (全6回分)(完全申込制)
定員 80名(定員になり次第申し込みの受付を終了させていただきます)
参加条件 ※本講座を初めて受講される方に限ります
開催日時

日程(月1回 第2火曜日/全6回)
1.2016年   8月23日(火)/18:30〜20:30
2.2016年   9月13日(火)/18:30〜20:30
3.2016年 10月18日(火)/18:30〜20:30
4.2016年 11月  8日(火)/18:30〜20:30
5.2016年 12月13日(火)/18:30〜20:30
6.2017年   1月10日(火)/18:30〜20:30

講師紹介

宮下 晴輝 教授 Miyashita, Seiki  

宮下晴輝(みやした・せいき)
1949年石川県生まれ。金沢大学法文学部卒業。大谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、大谷大学名誉教授。専門は古代インドの仏教思想。編著に『仏教とキリスト教の対話Ⅱ』、主な論文に『仏土に生まれる―大乗経典端緒の文脈―』など多数。

講師からのメッセージ        
                                             
仏教とは何だろうか。だれにもこんな疑問があります。しかしまた、とても身近なところにあるようだけど、自分には特に信仰があるわけではないし、生活するのに仏教がなくてもなにもさしさわりがない。現代の私たちの多くはこんなふうにも考えています。
 たしかに、地獄や極楽あるいは坐禅や念仏などと、多くの仏教の言葉を私たちは知っていますが、本当にはそれらが何を意味するのか理解しているわけではありません。またその一つひとつの意味を調べてみてもとても難解なように思われ、この現代の生活にとって関係があるのだろうかと疑ってもしまいます。
 この講座では、仏教の基本的な思想とは何であったのかを、その源にまでさかのぼって、現代人の一人としてたずねてみようと思います。そして今日にいたるまでの歴史的経緯について学ぶための視点を得ることになればと願っています。一緒にたずね学んでみましょう。(宮下晴輝)

カリキュラム

第1回 青年ゴータマ(釈迦)はなぜ出家したのか。

[要旨]

仏教はいったい人間のいかなる問題をとりあげて説いているのでしょうか。そのような仏教の基本的な問題領域を明らかにするために、青年ゴータマの出家についてたずねていきます。

[キーワード]

仏陀という言葉・沙門・四門出遊・出家

第2回 仏陀になるとはどういうことであるか。

[要旨]

ある一人の人が仏陀になるというのは、人間としてどうなることなのでしょうか。成仏の意味を明らかにするために、青年ゴータマがどのように自らの課題を解いていったのかをたずねます。

[キーワード]

苦行・縁起の観察・法・成仏

第3回 仏陀ゴータマは何を説いたのか。

[要旨]

仏陀になったゴータマは、どのような法を説いたのでしょうか。仏陀ゴータマの最初の説法と、その意味についてたずねます。

[キーワード]

梵天勧請・五比丘・初転法輪・四聖諦の教説・法眼・三宝

第4回 仏弟子たちの信仰とはどのようなものか。

[要旨]

仏陀ゴータマの第二の説法である無我の教説をたずね、その後どのような仏弟子たちが誕生していったのかをたずねます。そして仏弟子たちの信仰とはどのようなものであったのかをたずねます。

[キーワード]

無我の教説・阿羅漢・舎利弗・目連・アングリマーラ

第5回 経典はどのように伝えられたのか。

[要旨]

仏陀ゴータマの生涯の終わりはどのようであったのでしょうか。そしてその教えはどのようにして編纂されて経典となり、どのように伝えられることになっ たのかをたずねます。

[キーワード]

入滅・大般涅槃・結集・阿含経典・僧伽の分裂

第6回 仏陀ゴータマ入滅後の仏教はどうなっていったのか。

[要旨]

仏陀ゴータマが入滅した後、仏教の歴史の歩みはいかなるものだったのでしょうか。数百年後には大乗経典を生み出していくのですが、それはいったい何があったからなのでしょうか。そこにいたるまでのいくつかの動きをたずねてみます。

[キーワード]

アショーカ王・仏塔供養・ジャータカ物語・菩薩・六波羅蜜

お申込み方法

受講を希望される方は下記のメールフォームより必要事項をご記入の上送信ください。

①下記必須項目に入力をし、必須事項に記入の上、「確認画面へ」のボタンを押して下さい。(定員になり次第締め切りとさせていただきます)
②送信後、当方より折り返しご確認のメールを返信いたします。
③確認のメール到着後7日以内に受講料を指定口座に納入ください。
※納入先は確認メールにて記載いたします。
④受講料のご納入を確認の後、受講カードをお送りさせていただきます。受講カードは当日必ずご持参ください。

 

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