親鸞フォーラム第13回 | 真宗大谷派(東本願寺)真宗会館
親鸞フォーラム第13回

親鸞フォーラム第13回[2018年4月21日(土)]

パネリスト

山極 寿一氏(霊長類学者・人類学者)
井上 智洋氏(経済学者)
木越 康氏(仏教者・大谷大学学長)

コーディネーター

藤原 正寿氏(大谷大学准教授)

講座詳細

 人工知能(AI)が世の中で注目されるようになったのは、将棋や囲碁でプロ棋士を破るというニュースからだろうか。それまでは「よくできたゲームソフト」というぐらいにしか見られなかったのが、「ここにAIあり」と驚かせた。ここ5年の出来事である。それが今や、AIによる車の自動運転の路上試験が行われるまでになった。身近なところに目を転じれば、掃除機などのサービスロボットなど、随所にAIを活用した機器が浸透しているといっても過言ではない。超高齢化した人口減少社会では、新たな労働力としてこれらの技術の応用が期待されている。

 ただ、生活の場だけでなく、産業界でも現在進んでいるAIによる作業の効率化は、それが爆発的に広がれば私たちの仕事を奪うという結果さえもたらす。駒澤大学経済学部の井上智洋准教授もまた、2045年にはAIが人類の知能を上回り、働かない未来の到来を指摘する。その時、どのような社会になっているのだろうか。私たちの仕事は、暮らしぶりは、人間づきあいは――。

 このようなAI社会の到来は、私たちにきっと、「人間」であることの意味を問いかけてくるに違いない。

 京都大学霊長類研究所の山極寿一教授は、ゴリラの生態の研究を通して、人間が人間であることの本質を、互いに顔と顔を向き合わせる「社会性」と「共感力」の上に見いだされた。そして現在の利便性や生産性、勝ち負けばかりを基準とするような社会のあり方は、この人間の最も根幹にある要素を、極めて希薄化させてしまうと警鐘を鳴らされている。
 今からおよそ750年前を生きた親鸞もまた、自己を通して人間という存在を問い続けた人であった。自らを煩悩具足の凡夫として徹底して自覚するところに、数字や有用性といった価値観では決してはかることができない「南無阿弥陀仏」という人間のいのちの相(すがた)を見いだされていったのである。

 このたびの親鸞フォーラムでは、そう遠くない将来にAIが突き付けてくる人間存在の本来性というものを、あらためて「AIの未来像」「霊長類学」「仏教」の視点から考えていきたい。

親鸞フォーラム第13回

会場

丸ビルホール&コンファレンススクエア【ホール】→地図
〒100-6307 東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7・8階

アクセス ・JR東京駅 丸の内南口…徒歩1分・丸ノ内線「東京駅」地下道経由…直結
・千代田線「二重橋前駅」…直結
テーマ

AI×ゴリラ×仏教

参加費

2,000円(事前申込による聴講券が必要)

定員

400人

※申込者が定員を超えた場合、抽選の上当選の結果は発送をもってかえさせていただきます。

開催日時

2018年4月21日(土)
13:20-16:30(12:30開場)

主催

真宗大谷派(東本願寺)真宗会館  後援/大谷大学

申し込み方法

電話・FAX・ハガキにてお申込みの場合は必要事項(氏名・住所・電話番号・参加人数)を記入の上、下記申込先にお知らせください。

〒177-0032東京都練馬区谷原1-3-7
真宗大谷派(東本願寺)真宗会館
「親鸞フォーラム」係

TEL 03-5393-0810
FAX 03-5393-0814

※ご応募でいただいた個人情報は、東本願寺の講演会の案内に限り使用させていただきます。

【申込締切】2018年4月15日(日)必着

 

 

第13回親鸞フォーラム「AI×ゴリラ×仏教- 人間とは何か―」は、申込期限となりましたので、申込受付を終了させていただきます。

お申込みいただきました方の当落結果につきましては、発送をもってかえさせていただきます。

講師 プロフィール

パネリスト

山極 寿一氏(霊長類学者・人類学者)

1952年東京都生まれ。第26代京都大学総長。霊長類学者・人類学者。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学。理学博士。ルワンダ共和国カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンター研究員、京都大学霊長類研究所助手、京都大学大学院理学研究科助教授、同教授、同研究科長・理学部長を経て、2014年より現職。日本霊長類学会会長、国際霊長類学会会長を歴任。現在、日本学術会議会長、国立大学協会会長、環境省中央環境審議会委員を務める。

パネリスト

井上 智洋氏(経済学者)

駒澤大学経済学部准教授。慶應義塾大学環境情報学部卒業。IT企業勤務を経てから早稲田大学大学院経済学研究科に入学し、2011年に同大学で博士号を取得。2012年から3年間、早稲田大学政治経済学部助教を務めた後、2015年に駒澤大学経済学部講師に就任。2017年4月より現職。専門はマクロ経済学。AI社会論研究会共同発起人。主な著書に、『新しいJavaの教科書』(ソフトバンククリエイティブ)『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(文藝春秋)『ヘリコプターマネー』(日本経済新聞出版社)『人工超知能』(秀和システム)など。

パネリスト

木越 康氏(仏教者・大谷大学学長)

1963年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。第28代大谷大学学長。大谷大学大学院博士後期課程満期退学。私学研修福祉会国内研修終了(研修先:東京大学文学部宗教学科)。大谷大学教授、同大学副学長を経て現職。専攻は真宗学、宗教学。
主な著書に『ボランティアは親鸞の教えに反するのか』(法蔵館)『仏教とキリスト教の対話』(法蔵館)、共著に『キリシタンが見た真宗』(東本願寺出版)など。

コーディネーター

藤原 正寿氏(大谷大学准教授)

1963年石川県生まれ。大谷大学准教授。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。真宗大谷派親鸞仏教センター研究員、真宗大谷派教学研究所所員を歴任。専攻は真宗学、親鸞の思想研究。主な著書、論文に『書いて学ぶ親鸞のことば―和讃』(監修)『清沢満之-生涯と思想-』(編集)『現代における真宗の人間像』など。

会 場

会場

丸ビルホール&コンファレンススクエア【ホール】→地図
〒100-6307 東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7・8階

アクセス情報 ・JR東京駅 丸の内南口…徒歩1分・丸ノ内線「東京駅」地下道経由…直結
・千代田線「二重橋前駅」…直結