2016年春に開催された「多摩親鸞講座」の内容が『今ここに届く親鸞の教え「歎異抄」』として発刊されました。
日本史における哲学家や文筆家にも愛読されていたとされる「歎異抄」。その内容には、親鸞仏教の教えがつまっております。本書は、「歎異抄」の構成や著者とされる唯円について、また、第18章からなる本文のいわれを丁寧に紐解いた内容が収録されております。
『ブッダと親鸞-今ここに届く親鸞の教え『歎異抄』-』
価格/1,200円 A5版 238ページ
狐野 秀存 氏 講述
<目次> | まえがき |
第一講 | 歎異抄のこころ 一 |
歎異抄の特色(弟子の書・僧伽の書・信仰の書・体温の書)/歎異抄の読み方/歎異抄の構成/前序について(念仏の僧伽復興の願い・よきひととの出会い)/第一章について(摂取不捨・たすかる)/第二章について(ただ念仏して・二祖相承)/歎異抄の著者について | |
第二講 | 歎異抄のこころ 二 |
第三章について(悪人・煩悩具足のわれら)/『歎異抄』前半の展開//第四章について(慈悲・浄土の慈悲)/第五章について(教養父母 ― 追善の仏事と報恩の仏事)/第六章について(親鸞は弟子一人ももたず)/第七章について(「念仏者は」— 助詞と実字・無碍 ― 外障と内障)/第八章について(念仏回向=如来回向) | |
第三講 | 歎異抄のこころ 三 |
第九章について/第十章・中序について/歎異篇について/歎異篇の構成/総・第十一章[誓名別信]/別・第十二章[不学難生]/趣意 歎異篇(私案)/第十一章《誓名別信》/第十二章《不学難生》/第十三章《怖畏罪悪》 | |
第四講 | 歎異抄のこころ 四 |
歎異篇の展開/無義為義の伝承・中序 異義 ―自力の心/第十一章 一文不通のもの/第十二章 本願を信じ、念仏申す/第十三章 ただおなじことなり/趣意 歎異篇(私案)/第十四章《念仏滅罪》/第十五章《即身成仏》/第十六章《自然回心》/第十七章《辺堕地獄》/第十八章《施量別報》/後序(信心同一の御物語・後序の後半)/流罪文・奥書 |