「ブッダと親鸞」をテーマに、浄土真宗にはじめて触れる方に向けて開催している多摩親鸞講座の講義録です。本講義は2014年3月から6月にかけて開催されました。
親鸞聖人は、全てのものを皆平等に救いとげたいという阿弥陀如来の本願の教えに出遇われ、その教えを自らの生きる拠り所とされました。そして、その本願の教えを届けてくださった七人の高僧方を親鸞聖人は「七高僧」として、深く敬われました。
講義録には、七人の高僧方について、それぞれが出遇われ、残してくださった教えの内容について詳しく解説いただいたものが収録されています。また、講義後に行われた質疑応答についても紹介しています。
真宗七祖を仰がれた親鸞聖人のこころに触れてみませんか。
狐野 秀存 氏 講述/価格:1200円 A5版 180ページ
<目次> | まえがき |
第一講 | 親鸞の出発点 |
仏教の核心/光の人/阿弥陀如来の摂取不捨の心 | |
龍樹の仏教 | |
親鸞の仰いだ龍樹/菩薩初歓喜地/両足尊/易行の称名/ | |
第二講 | 天親の仏教 |
親鸞の仰いだ天親/『浄土論(『無量寿経優婆提舍願生偈』)』/真宗の本尊/不虚作住持功徳 | |
曇鸞の仏教 | |
親鸞の仰いだ曇鸞/仏道の転換/凡夫の往生/本願力回向 | |
第三講 | 七高僧の位置付け |
「大経懸り」と「観経懸り」/可発の義/機の真実を明らかにする『観無量寿経』 | |
道綽の仏教 | |
親鸞の仰いだ道綽/末法に生きる人々/一升の熱湯・一科の旃檀 | |
善導の仏教 | |
親鸞の仰いだ善導/真宗を明らかにする ― 廃立の精神/ともにこれ凡夫/六字釈 | |
第四講 | 源信の仏教 |
親鸞の仰いだ源信/仏法の大海―『往生要集』/仏法をさまたげるもの―名利心/厭離穢土・欣求浄土 | |
法然の仏教 | |
親鸞の仰いだ法然/光の人/一切衆生平等往生 | |
七祖選定の三由 | |
親鸞のこころ |