多摩親鸞講座講義録『生きる』ー 真宗大谷派(東本願寺)真宗会館

多摩親鸞講座講義録『生きる』

多摩親鸞講座講義録『生きる』

 首都圏で開催している「多摩親鸞講座」の講録シリーズ。この冊子は、2018年3月から6月にかけ、「生きる」をメインテーマに、毎回異なるサブテーマを挙げて、計四回にわたり大谷派僧侶、産業カウンセラーの三橋尚伸氏にお話をいただいた講義録。三橋氏は仏教とカウンセリングの融合を通じ、人間が本来もっている成長力が復活出来るよう援助したいということを願い、各地の講座や研修会等で話されています。

現代は生きづらさを抱えて生きている人の多い時代です。自殺者が未だ2万人を超える一方、医療の発展により平均寿命は右肩上がりで死ねない時代でもあります。

「あなたは、人間に生まれたことを喜んでいますか?」という問いに皆さんはどのように答えられますか。

本書は、講師からの生きていく身とは何かを、忙しい社会の中で未来ばかりをみている私たちに、きちんと立ち止まって「今、ここに生きている私」に眼を向け、生れたこと、病気等に出遭う事、死ぬことを仏教と心理の視点から紐解いています。

『生きる』

価格/1,200円 A5版 195ページ
三橋 尚伸 氏 講述

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<目次> まえがき
   
第一講 人間に生まれたことを喜べますか?
  ①一切皆苦の初めには②あなたは人間に生まれたことを喜んでいますか?③世間に生まれた苦しみ④生まれたことの苦しみの内容を、心理学と仏教で考える  人間の基本的欲求/煩悩の基本にあるもの⑤人間の身に生まれた意味(三帰依文)「盲亀浮木の譬」(雑阿含経)
   
第二講 死ねない時代を生きる
  ①死にたくない時代から、死ねない時代へ②世間の生き方を考えてみましょう③無自覚に、世間の物差し・価値観の中だけで生きている④中高年は下り坂?⑤虚仮の人生を生きていませんか?⑥どのような私も私である⑦人生の積み残しをどうするか
   
第三講 蓮の華のように生きる ~私の国土を生きる~
  ①仏教で蓮華を大切にする意味とは②蓮華のたとえ③国土を選び・嫌い・他者になることを望む④そうは言っても、世間を生きるのが苦しい・虚しい⑤闇をどのように受け入れるか⑥あなたはあなたであっていい⑦枯れて、死んで終わりではなく、仕事が残っている⑧仏教徒としての生き方
   
第四講 あるがままに生きる ~束縛から自由になる~
  ①「あるがまま」と「ありのまま」 あるがまま(国土)が国土にならない生き方になっている②はからいから自由になる③多くの対象にしがみ付く④近代日本の現状⑤「今、この時の持浄に於いて…」という生き方 遊牧民の生き方・単位/仏教の単位⑥志向も行動も緩く生きてみましょう

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