『生きる~現代の王舎城~』多摩親鸞講座講義録 真宗大谷派(東本願寺)真宗会館

多摩親鸞講座講義録『生きる』~現代の王舎城~

多摩親鸞講座講義録『生きる』~現代の王舎城~

 首都圏で開催している「多摩親鸞講座」の講録シリーズ。この冊子は、2019年3月から6月にかけ、「生きる~現代の王舎城~」をテーマに、毎回異なるサブテーマを挙げて、計4回にわたり浄土真宗大谷派僧侶、産業カウンセラーの三橋尚伸氏にお話をいただいた講義録です。

 「王舎城」とは『仏説観無量寿経』の「王舎城の悲劇」といわれる物語の舞台です。古代インドのマガタ国のアジャセ皇太子はダイバダッタにそそのかされ、父のビンバサラ王を殺害し王位を奪い、また母のイダイケ妃まで殺害しようとします。イダイケ妃は殺害を免れましたが、牢獄に幽閉されてしまいます。この悲劇が機縁となって、浄土の教えが説かれます。

 三橋氏には、登場人物の人間関係や悲劇に至る背景を中心に、経典の内容をお話しいただきました。経典に描かれている登場人物のすがたは、決して「私」とは無関係ではありません。この冊子が、現代を生きる「私」そのものを知るきっかけとなれば幸いです。

『生きる~現代の王舎城~』

価格/1,200円 A5版 185ページ
三橋 尚伸 氏 講述

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<目次> まえがき
   
第一講 あなたはどのような人ですか?~経典等に描かれた私の姿~
  ①『無量寿経』に描かれている私の姿②世間を生きるときの私たち③束縛の身であることを知る④いのちさえ分別する私たち(人間の本性)⑤私を生かす為に殺された「いのち」に対して⑥「死者」さえも分別している現状
   
第二講 イダイケはあなた!?~ビンバサラ王・アジャセ皇子かもしれない~
  ①「王舎城の悲劇」と言われる仏教物語に於ける人物相関図②『観無量寿経』は、イダイケとビンバサラ王が被害者の物語?③王舎城の悲劇④アジャセたちの前段物語(『涅槃経』迦葉品)
   
第三講 現代の王舎城
  ①欲求に従って生き、被害感情を満たす為には何でもする②イダイケ夫人がお釈迦さまに求めたことから考える③『観無量寿経』の示していること 定善十三観/散善三観/本当の救い(転ずる)
   
第四講 助からない身が助かるとき
  ①親殺しの息子・子殺しの母親を助けるのは悪なのだろうか②その後のアジャセに起こったこと(『涅槃経』梵行品)③六人のバラモンの対応と私たちの対応④釈尊は、どのように対応したのでしょうか

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