2019年09月04日
Category サンガコラム
小窓のあかり
わが家には生後5か月になる娘がいます。これがもうたまらなく愛しく、寝不足も腱鞘炎もなんのその、こんなに可愛い子を私たちだけのものにしておくのは罪ではないかと思うほどです。そこで先日、娘を雑誌「ひよこくらぶ」の表紙にしようと、赤ちゃんモデルに応募しました。すると、すでに〆切が過ぎていて、しばらく公募はしないとのことでした。そうか、ならば仕方ない。どうしても諦めきれない私は、自分で「ひよこくらぶ」を制作することにしました。まずは、巻頭インタビュー「生まれてきてくれてありがとう」を夫に依頼すると、喋る喋る1時間。ロングインタビューをどうにか見開き1ページ分に編集し、次は、「名前決定秘話」を自分で書き、「寝返り」「はいはい」「離乳食」の注意点と便利グッズをママ友に取材。連載「今昔出産物語」を母と執筆していると、母が、私の赤ちゃんだった頃の写真を引っ張り出し、その写真が娘にそっくりでテンションは最高潮。さらには、母の赤ちゃんだった頃、祖母の赤ちゃんだった頃の写真まで飛び出し、ついでに実家の大掃除になりました。そして、最後の仕上げは表紙の写真選び。新生児から撮りためた2000枚ほどの中からベストショットを選び、完成データを眺めます。本家本元の雑誌には到底敵いません。たった6ページの小冊子。薄さ2ミリの親バカです。よし、刷ろう。
堀江 彩木(渋谷区・諦聴寺)