2019年12月28日

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“同じ夕日”を思いながら

カメラを持って街に出よう

 

ソウル特別市内、かつて王宮の城門だった光化門

「今、韓国に行って大丈夫?」。久しぶりのソウル訪問前、身近な人からさえそんな声があがっていた。今、テレビをつければ外交、防衛、そして貿易と、あらゆる面での両国の 対立が報じられている。韓国での日本政府に対するデモの映像が連日流されている最中、心配してしまう人がいるのも無理はないかもしれない。けれども実際に街を歩き、シャッターを切るほどに、「むしろ今だからこそ来てよかった」ことを実感した。デモが街の全てではなく、ここには日常があり、そして多様な意見があることに触れられたからだ。夕日を眺めながらふと、「日本と韓国には時差がない」ことが思い出された。きっと今頃日本でも、同じように夕方の空を見つめている人たちがいるのかもしれない、と。

 

 

安田 菜津紀
1987年神奈川県生まれ。Dialogue forPeople(ダイアローグフォーピープル)所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

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