2020年01月01日
Category サンガコラム
昨年、アジアで初となるラグビーワールドカップが開催され、日本代表選手の大活躍と各国の激しくぶつかり合う試合が多くの感動を与えてくれた。ラグビーにはノーサイドという言葉がある。試合終了とともに敵味方、勝敗に関係なく、選手同士固く握手を交わしたり、ハグしたりもする。試合中、全力でぶつかり合った相手やともに戦った仲間を讃え、尊敬(リスペクト)する。それがラグビーの精神だともいう。
また、スタンドのファンに向かって両チームの選手が入り交って「おじぎ」する姿がしばしば映し出された。相手チームのサポーターも含め、応援への感謝とともにラグビーを通してあらゆる他者を尊敬する気持ちから自然と形になったものであると感じた。国や民族、習慣や習俗、さらには宗教を超えて本気でぶつかり合い、そこから互いを理解し、認めあうことの大切さを改めて教えられた。(宮)