教えられたこと|サンガコラム「小窓のあかり」 真宗大谷派(東本願寺)真宗会館

2021年02月19日

Category サンガコラム

いのちの物語

小窓のあかりVol.26

 

 「オレって奇跡じゃん!」

 勘違い高飛車ナルシストの話ではありません。自分の御先祖は何人いるのか? 調べてみよう、と親子で検索し、実際の人数を知った時の子どもが、それはそれはキラキラした瞳でこう言ったのでした。

 人にはそれぞれ父親と母親がいます。その上に祖父母が4人、曾祖父母が8人。一世代さかのぼるごとに祖先の数は2倍になると、単純な流れのみで計算していくと、あっという間に10代前には約千人。30 代前となるとビックリ、約11億人!

 もっとさかのぼっても、一人でも欠けていたら今の私は生まれてきていなかったんだ、と思えば、それはもう「奇跡じゃん!」ですよね。

 数えきれない御先祖一人一人に関わった人々がいて、そして、そこに無数の出会いと別れがあったことでしょう。

 そんな一つ一つの計り知れない人生の豊かさに思いを馳せると、互いの違いを認め、生かしあい、尊びあい、共に生きてきた証しが、今の私に脈々と流れ届いていると感じられます。

 「オレって奇跡じゃん!」と、思わず言った子どもに流れ届いた物語。それは、安心して悩み、安心して迷い、安心して生きていける大地となっていくのでしょう。

 

島津 和嘉子(新潟県・長養寺)

連載開始より、執筆陣のお一人として寄稿いただいてきた島津和嘉子さんのコラムは今号をもって終了となります。

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